ネパールde浦島太郎
10年半の日本生活を終え、帰国した(元)留学生の記録。
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dipsky

Author:dipsky
10年半の日本生活を終え、
ネパールに戻って参りました
シャキャ・ディプです。
専門は教育社会学ですが、ここでは
日々のネパールでの奮闘を記録しています。

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残り一か月弱の期限
久しぶりにネパールの政情をまとめてみる。しばらく、マオイストの内紛の影響で政局が膠着状態だったが、マオイストの中央会議で役割分担を終え漸くなにか動きがありそうだ。まぁ、新憲法制定期限まで1か月弱しか残っていない状態なので急ピッチで進めても間に合うのかということは「はてな」だが、期限延長までどうしてもこぎつけなければいけないことを考えて少々期待しても良いと個人的には考えている。恐らく日本で暮らしていたらこんなにポジティブになれないと思うのだが、ネパールに暮らしているとなんだかこれがネパール式で当たり前かのように思えてくるのが恐ろしい。

さて、マオイストの内紛勃発の発端は、今年5月28日に期限延長のために政党間の合意。プラチャンダ党首は和平プロセスを進めるために護衛に使っていたマオイストの人民兵士をキャンプに帰すことを約束。実際に一部を帰したのだが、原理主義者のバイディア派は護衛兵士の帰還を断固反対。この和平プロセスの見解の違いが、マオイスト内部にあったプラチャンダ至上主義を問題にした。従来、イデオロギーが違うとされるバッタライ派とバイディア派がタッグを組み、プラチャンダを完全孤立化させることに成功したのだった。この孤立化の結果なのか、ずっとプラチャンダ議長が避けてきた、バタライ博士を首相候補として出すことを今回は認めている。その他、マオイスト内部の役割分担や現内閣改造でなんとかマオイスト内紛が決着したと言われている。

しかし、問題はマオイストの内紛が決着したからと言って新憲法が制定されるわけではない。むしろ、マオイストの内紛を解決するためにされようとしている内閣改造が新たな火種となる可能性が高い。
いかんせん、現カナル内閣はその代わりの候補を待っている「暫定」政権なのだ。5月28日の期限延長のために政党間の五か条合意では、カナル政権の辞任も含まれている。カナル首相は、前回のネパール首相のように次期首相が決まらないうちに辞職し、首相がなかなか選ばれない事態が生じないように「やめていない」と主張している。
なので、現在のカナル内閣の内閣改造させるのは野党の反感だけを生む。実際、野党のコングレス党はすでに、カナル首相がやめていないことは重大問題であり、数日以内にやめなければ議会妨害に臨むことを宣言している。いうまでもないが、この議会妨害が始まればまた数日が無駄に終わる。

野党にも適切な首相候補がいないことを考えれば、早急にバッタライ博士を首相として全政党参加の合意に基づく政権を発足し、和平プロセス・新憲法制定に臨むべきだが、ネパール式にぎりぎりにならないと動きがないかもしれない。ただ、政局が牛歩だが、確実に進歩している。

また、専門家からは今回のマオイスト内紛でマオイストがより民主的な政党として発展するのではないかという期待も報道されている。


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制憲議会3ヶ月延長
昨年同様、今年も深夜の延長劇で制憲議会の期限が延長された。
昨年は日にちが変わる15分前から議会がスタートして、
深夜1時過ぎに延長が決定していたのに対して、
今年はなかなか政党間に合意が得られず、
11時15分から議会がスタートし、
実際延長が決定となったのは朝の4時。
期限が過ぎてからの延長決定とも思えるが、
延長プロセスを日にちが変わる前から始めているので
「よし」としている。

現政権から1年の期限延長案が出ていたが、
マオイストとネパールコングレスとの話し合いで
とりあえずは3ヶ月の延長となった。
3ヶ月以内に和平プロセスや新憲法の草案を作成し、
その後また3ヶ月の延長をする予定なので
実質は6ヶ月の延長と言っていい。
もちろん、3ヶ月で二つの課題をクリアする前提なので
3ヶ月経過しないとなんとも言えないところはある。

マオイストの武装解除が一番の争点となっていたが、
来週(6月3日)までにマオイストの一部のリーダーが
使っている人民解放軍ボディガードを外すことや
軍統合プロセスを始めると報道されている。

また、予想通り最後になってマデシ系の政党が
一つのマデシ自治州を確保すること、
軍に1万人のマデシ枠をつくること、
現首相の辞任、という三つのことでバーゲニングしていた。

とりあえず、以下の5ヶ条で主要三政党が合意をしているので意訳をしておく。
1.3ヶ月以内に和平プロセスの基本的な課題をクリアする。
2.3ヶ月以内に議会を通して、新憲法草案を作成する。
3.ネパール軍を包摂的にする。また、過去のマデシ政党との合意を効果的に実施する。
4.制憲議会の期限を3ヶ月延長する。
5.合意の政権を結成するために、現首相が辞任する。

3ヶ月という具体的な日程が明確になって一段落はしたが、
実際はまだまだ予断を許さない状況である。
過去にも、和平プロセスが日程が決まってから
進まなかった二つの例がある。
だからこそ、今回ネパールコングレスがマオイストの武装解除にこだわっている。
また、もう一つの爆弾はマデシ政党が主張する一つのマデシ自治州である。
多様な民族が住むタライ地方を一つのマデシ自治州として主張することが困難であり、
すでに本日先住民であるタル族が反対声明を出している。

まだまだ先が長いとしか言えないネパール制憲プロセスである。
民主主義は難しい。
制憲期限まで20日して
久しぶりに政治関連の記事。
日本にいた頃の前ブログでは、専門でもないのによく政治に関連した記事を書いたものだ。
ネパールを離れて客観的にみると、全てが政治の問題に見えてしまうからだ。
正確には、ネパール社会に蔓延る様々な問題を政治が代表しているだけなのだが。
帰国してからは、やはり日々の生活に関心が移動する。
もちろん、政治が常に関わってくるので、
そこから離れることはできない。
例えば、日々の停電の問題は、
過去のマオイストによる内戦で電力に投資できなかったこと、
電力公社での汚職(もちろん、政治家がらみが多い)や
政治的なリーダーシップ不足が大きく影響している。
その他の、燃料問題や水不足問題も同じような背景をもつ。

さて、前置きが長くなったが、制憲期限まで20日と迫る中、
政治の現状を簡単にまとめる。
一番関心が集まる、「制憲ができるかどうか」だが、
ほとんどの政党・政治家が否定的な見解を出している。
つまり、今年も期限中に制憲は不可能である。
従って、今年も昨年と同じように政権延長のドラマが始まる。

_______________________________
また、制憲期限日の前後にゼネストなどが予想され、
(観光年なので各政党がゼネストをしないことを約束しているはずだが)
アメリカ大使館は自国民へ注意を呼び掛けている報道がある。
私が把握している限り、すでに民族系の団体が
5月11日と13日にゼネストを呼び掛けている。
さらに、マオイストは15日~24日まで
様々な活動を展開して自党の力を見せつけることを発表している。
日本からネパールへ渡航の際、
大使館の情報や現地で信頼できる情報源を確保して頂きたい。
________________________________

このような状況だが、
首相はトルコで開かれている国連関連の会議に出席するために外遊中で
主要政党との話し合いができていない。
また、首相がリードする統一共産党内には、
反マオイスト派が声を大にして首相のリーダーシップ不足や
マオイストとの密接な関係を批判する。
現カナル政権は、マオイストとの7か条の秘密合意によって、
成立しており、この秘密合意のせいで数か月の間
内閣が完成をみなかった。
つい先日、内閣が拡大され、
問題となっていた内務大臣の席をマオイストが獲得した。
(反マオイスト派はこれに反対。)
現在は、統一ネパール共産党内でこの問題を巡って、
意見が真っ二つに分かれている。
制憲に関しても、統一共産党内に
制憲議会の延長や期限内に制憲など様々な意見が存在する。
まぁ、統一共産党はマオイストやコングレス党の意見の折衷案を出してくるので
自党の意見はないと言っていい。

肝心のマオイストは、先日の中央会議で原理主義の反乱の主張を棄却し、
和平と憲法制定に重点をおく平和路線を採択している。
マオイストの人民解放軍のネパール軍との統合について
数日以内に主要三政党で合意を得ることをプラチャンダ党首が主張している。
また、新憲法の草案を28日の期限までに公開し、
制憲議会の延長する土台を作ると主張している。

コングレス党は、制憲議会の延長に肯定的・否定的と報道が揺れ動いているが、
本日のカンティプール紙によれば、5日以内に軍の統合案が完成しなければ、
「平和的」反マオイスト活動を始めることを主張している。

マデシ系の政党の意見もそれぞれだが、
数合わせに重要な役割を果たしているので
自党にとって最大限の利益になるよう
バーゲニングしてくるだろう。

基本的に、制憲議会が期限切れになって
解散になることはまずないと素人ながら考えている。
議員にとって、稼ぐ場がなくなってしまうし、
何より議会が解散となれば、
新たに選挙する労力は
各政党はもちろんのこと
治安維持をする行政機関にはない。
それに、今まで投資してきた制憲への労力が
ムダになってしまうことは制憲で莫大なお金を
援助してきた援助機関は望んでいない。

恐らく、期限内に草案を公開し、
3か月から6か月の期限延長になるだろう。

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