ネパールde浦島太郎
10年半の日本生活を終え、帰国した(元)留学生の記録。
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Author:dipsky
10年半の日本生活を終え、
ネパールに戻って参りました
シャキャ・ディプです。
専門は教育社会学ですが、ここでは
日々のネパールでの奮闘を記録しています。

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制憲期限まで20日して
久しぶりに政治関連の記事。
日本にいた頃の前ブログでは、専門でもないのによく政治に関連した記事を書いたものだ。
ネパールを離れて客観的にみると、全てが政治の問題に見えてしまうからだ。
正確には、ネパール社会に蔓延る様々な問題を政治が代表しているだけなのだが。
帰国してからは、やはり日々の生活に関心が移動する。
もちろん、政治が常に関わってくるので、
そこから離れることはできない。
例えば、日々の停電の問題は、
過去のマオイストによる内戦で電力に投資できなかったこと、
電力公社での汚職(もちろん、政治家がらみが多い)や
政治的なリーダーシップ不足が大きく影響している。
その他の、燃料問題や水不足問題も同じような背景をもつ。

さて、前置きが長くなったが、制憲期限まで20日と迫る中、
政治の現状を簡単にまとめる。
一番関心が集まる、「制憲ができるかどうか」だが、
ほとんどの政党・政治家が否定的な見解を出している。
つまり、今年も期限中に制憲は不可能である。
従って、今年も昨年と同じように政権延長のドラマが始まる。

_______________________________
また、制憲期限日の前後にゼネストなどが予想され、
(観光年なので各政党がゼネストをしないことを約束しているはずだが)
アメリカ大使館は自国民へ注意を呼び掛けている報道がある。
私が把握している限り、すでに民族系の団体が
5月11日と13日にゼネストを呼び掛けている。
さらに、マオイストは15日~24日まで
様々な活動を展開して自党の力を見せつけることを発表している。
日本からネパールへ渡航の際、
大使館の情報や現地で信頼できる情報源を確保して頂きたい。
________________________________

このような状況だが、
首相はトルコで開かれている国連関連の会議に出席するために外遊中で
主要政党との話し合いができていない。
また、首相がリードする統一共産党内には、
反マオイスト派が声を大にして首相のリーダーシップ不足や
マオイストとの密接な関係を批判する。
現カナル政権は、マオイストとの7か条の秘密合意によって、
成立しており、この秘密合意のせいで数か月の間
内閣が完成をみなかった。
つい先日、内閣が拡大され、
問題となっていた内務大臣の席をマオイストが獲得した。
(反マオイスト派はこれに反対。)
現在は、統一ネパール共産党内でこの問題を巡って、
意見が真っ二つに分かれている。
制憲に関しても、統一共産党内に
制憲議会の延長や期限内に制憲など様々な意見が存在する。
まぁ、統一共産党はマオイストやコングレス党の意見の折衷案を出してくるので
自党の意見はないと言っていい。

肝心のマオイストは、先日の中央会議で原理主義の反乱の主張を棄却し、
和平と憲法制定に重点をおく平和路線を採択している。
マオイストの人民解放軍のネパール軍との統合について
数日以内に主要三政党で合意を得ることをプラチャンダ党首が主張している。
また、新憲法の草案を28日の期限までに公開し、
制憲議会の延長する土台を作ると主張している。

コングレス党は、制憲議会の延長に肯定的・否定的と報道が揺れ動いているが、
本日のカンティプール紙によれば、5日以内に軍の統合案が完成しなければ、
「平和的」反マオイスト活動を始めることを主張している。

マデシ系の政党の意見もそれぞれだが、
数合わせに重要な役割を果たしているので
自党にとって最大限の利益になるよう
バーゲニングしてくるだろう。

基本的に、制憲議会が期限切れになって
解散になることはまずないと素人ながら考えている。
議員にとって、稼ぐ場がなくなってしまうし、
何より議会が解散となれば、
新たに選挙する労力は
各政党はもちろんのこと
治安維持をする行政機関にはない。
それに、今まで投資してきた制憲への労力が
ムダになってしまうことは制憲で莫大なお金を
援助してきた援助機関は望んでいない。

恐らく、期限内に草案を公開し、
3か月から6か月の期限延長になるだろう。
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コメント
No title
帰国したことで、豊富な情報源と、肌で感じる情勢の動向が加わり、説得力のある解りやすい解説文になっていますね。しかし、制憲の実現はいつのことなのでしょう。ネパールを訪問する8月には、この問題は、どのような状況になっているのでしょう。 これからも、ネパールの政治・社会情勢を教えてください。
[2011/05/08 22:06] URL | やかちゃん #- [ 編集 ]


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